まつむし音楽堂通信

 2020年 初夏号

 

●政府の「緊急事態宣言」が解除されましたが、新型の感染症、コロナウイルスの影響は今なお各方面に波及しています。マスクの着用、ソーシャル・ディスタンシング、テレワーク、オンライン授業・・・。要するにウイルスが付着しないよう触らない、触らせない、人とは距離を保て、濃厚接触はするな、ということでしょうか。しかし、スマホをもてば、相手を見ながら通話もできるから会議や飲み会もOK、現金を持たずに電車やバスに乗れて買い物もできる、とたしかに便利です。

●コロナウイルスによる世界的なパンデミック現象が一段落すると、いわゆる「デジタル化」は一挙に加速するでしょうね。音楽教室ではオンラインレッスン、サラリーマンはテレワーク(在宅勤務)があたりまえ、子どもたちはTVの大画面で疑似体験ゲームに夢中になるかもしれません。食材や日用品はカタログで選べば配達してくれるし、「不要不急」の用事で外出することも少なくなるでしょう。

●音楽やスポーツも、高品質の画面と音声で、居ながらにして楽しむことができます。いずれ大人数の観客を収容する劇場や競技場も、動画配信機能を残すだけとなるかもしれません。小屋代や出演料はともかく、裏方は最小限のスタッフで足りますから経費は少なくて済みます。外出を控える新たな「オタク」の出現に、従来のメディアはどのように対処するのでしょうか。

●「デジタル化」が加速、「4K」や「8K」など視覚が重視される映像の時代、大きな転換期がやってきました。この「デジタル化」時代を生き残るにはある種の抗体、つまり社会のデジタル化に適応する意欲と体力が必要ですが、高齢者には困難もあります。しかし、コロナ休業による「ステイホーム」で時間ができたのか、知人が「YOUTUBER」へのデビューをアドヴァイスしてくれました。30年ぶりのメディアへの登場です。これを機会に「デジタル抗体」に取り組むことができそうです。なお、お閑な方は、YOUTUBEで「UFOとの遭遇・和田未体験塾」を検索してみてください。現在11本。まだまだ続きますよ―。

(和田高幸)

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